新型コロナウイルスの感染が世界各国で再び拡大しています。
1日の感染者数が全国で2000人を超える日もあり、全国の重傷者数や
新規感染者は連日過去最多を更新し、
第3波の襲来と言われています。
無症状や軽症の感染者が検査前に水面下で感染を広げ、
様々なところでクラスターが発生し、不安な日々が続いている今、
改めて感染予防における不織布マスクの重要性について考えてみたいと思います。
先日、理化学研究所がスーパーコンピューター「富岳」を利用したウイルス飛沫感染のシミュレーションの結果を発表しました。
この結果により、マスクをして咳をしたときの飛沫は、ウレタンや布マスクより不織布マスクのほうが飛散を防ぐ効果が高い傾向にあることが分かりました。
また、「感染者がマスクを着用した場合」のシミュレーション結果によると、飛沫を約8割捕集し、ウイルス放出を抑制する効果が期待できると発表されました。
※ただし、より細かいエアロゾル粒子は全体の40~50%程度は漏れてしまうことが示唆されます。
さらに、「非感染者がマスクを着用した場合」も、不織布マスクを着用すれば、体内に取り込まれる飛沫粒子の数はマスク着用なしのときの3分の1程度に抑えられることが分かりました。
新型コロナウイルスの拡大が止まらず、いつまで続くか分からないマスク生活に疲れてきている方も多いかと思います。
先に述べたように、不織布マスクはウレタンや布マスクより飛沫を外に漏らさない効果が高いですが、その一方で通気性が悪く、息をしづらい傾向があります。
それに対し、ウレタン製はファッション性もあり、何度も洗濯をして使うことが出来るため費用対効果が良いという利点があります。 これからも続くマスク生活、ストレスを少しでも軽減できるよう、人と話をしないときはウレタンや布マスク、人と集まって話すような機会では不織布マスクをつける、というように、TPOによって使い分けてみても良いでしょう。
これから冬に向かい気温が下がると換気する時間が減り、ウイルスを含む飛沫が空気中を漂う時間が長くなります。
新型コロナウイルスにうつらない、うつさない、拡散させないために、今後もしっかり換気を行ない、手洗い、加湿、人と話をするときは必ず不織布マスクをつけることで少しでも感染リスクを下げるようにしましょう。
マスクの正しいつけ方はこちらをぜひ参考にしてみてください。